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核禁条約、イラン…NPT再検討会議の焦点は 秋山信将氏が解説
要旨2022年1月4日から核拡散防止条約(NPT)再検討会議が開催される。記事では秋山信将教授に話を聞き、再検討会議の焦点を解説、また核軍縮の現状や分断解決の糸口をどこに見出すべきか分析してもらう。
見直される「核の役割」…一橋大教授 秋山信将氏[視点 ウクライナ危機]
要旨ウクライナ危機が続く中「核共有」の議論を急ぐより、核のリスクと役割、その限界を客観的に分析した上、国家安全保障の観点から核の位置づけを冷徹に議論する必要がある。
「ウクライナは核を放棄したからロシアに侵攻された」という議論が見逃していること
要旨ウクライナが核を放棄しなかったらロシアに侵攻されることはなかったのではないかという言説に対し、ウクライナの非核化がほぼ唯一の選択肢であったことを主張しその経緯を分析する。
核兵器禁止条約発効 『安保環境の現実を踏まえよ』秋山信将・一橋大教授
要旨核兵器禁止条約に入るため米国の核の傘から抜けるべきだとの議論よりも、核の傘が必要な安全保障環境をどう改善するかという考え方が必要だ。
核軍縮、取り組み強調 5大国共同声明 非保有国の不満そらす 秋山信将・一橋大大学院教授の話
要旨今回の共同声明の背景には、核兵器保有を5大国に限定した核拡散防止条約(NPT)体制に対する国際的な信認が今後、さらに低下することへの危機感があるとみられる。
日米同盟文脈での「先制不使用」(英語)
要旨米国の同盟国である日本の立場から地域の安定を促進する抑止力メカニズムの確立が切実に求められている。これらはすべて、中国との緊張の高まりと北朝鮮の継続的な脅威の中で行われている。
AUKUSを起爆剤に、日本の戦略をさらなる考える(英語)
要旨核武装をめぐるオーストラリア・イギリス・アメリカ(AUKUS)の関係と、来るべき国家安全保障戦略の見直しに対し、軍備競争の激化と拡散の防止における日本の立場を取り上げている。
フォーカス: 専門家らは被爆者の核兵器のない世界への希望に警告を(英語)
要旨核拡散防止条約(NPT)や核軍縮の可能性に関する日本の立場など、秋山信将教授の意見が引用されている。
軍備管理対話は日本の利益: 新たな核態勢見直しのためのアジェンダ (英語)
要旨米国による先制不使用(NFU)宣言政策が北東アジアの軍縮につながるとは考えにくく、力の非対称性と(中略)核、コンベンショナル、サイバー、宇宙領域、新興技術の台頭が戦略的安定の形式に与える影響に基づく抑止力のアーキテクチャの追求が、抑止と軍備管理に大きな影響を与える。