「日本がODAで提供した旅客船、ミャンマーが兵士輸送などで軍事利用」へのコメント

2023年4月27日、朝日新聞に一橋大学大学院法学研究科教授・GGR研究員の市原麻衣子教授のコメントが紹介されました。教授は同日に公開された「日本がODAで提供した旅客船、ミャンマーが兵士輸送などで軍事利用」と題された記事についてコメントしました。この記事は、日本政府が非軍事分野に限定する途上国援助(ODA)でミャンマーに対して供与した旅客船が、兵士や武器の輸送に使われたと報じています。市原教授は、外務省の対応がミャンマーに対して目的外使用の再発防止の申し入れを行うことに留まったことは、ODAと軍事関与の関係性を完全に断つのものではないため偽善的だとコメントしました。さらに、ロシアによるウクライナ侵攻に対してはイニシアティブを発揮する一方、ミャンマー国軍による一般市民の大規模殺人には消極的な態度を示している日本政府は、アジアの大国かつ民主主義国家としてアジアにおける規範的リーダーシップを発揮するために、ミャンマーにおける事態にも積極的に対応するべきだと述べました。

https://www.asahi.com/articles/ASR4V7KRRR4VULFA021.html