出版物
繰り返されるタリバンと女性の権利(ビルマ語)
要旨この記事では、アフガニスタンの女性たち、具体的には、外交官、ジャーナリスト、活動家、学生たちが、タリバンによる女性へのひどい弾圧を経験し、女性の権利や、教育や仕事などの基本的人権を侵害されたという声や意見を紹介している。
過渡期の正義とアルゼンチン(ビルマ語)
要旨この記事は、アルゼンチンの「汚い戦争」における女性の役割と、移行期正義を求めて闘う女性の姿を紹介している。ミャンマーの人々にとって、特に移行期正義の問題を考える上で最も参考になるはずだ。
もっともらしい主張の噓 厄介
要旨ロシア政府のプロパガンダが日本でかなりの影響力を持っている。日本で主流化したウクライナ侵略の目的に関する見方がその例の一つであり(NATO加盟を防止するためにロシアが侵略を行ったというもの)、この見方はロシア政府の主張をうのみにしたものである可能性がある。
タリバン支配下の女性教育(ビルマ語)
要旨この記事では、女性の教育に関するタリバンの反応と管理を指摘しているが、これは彼らの地位を維持するための理由であり、国際社会に彼らが女性問題の面倒を見ようとしていることをアピールするための約束に過ぎない。
サイレント・ストライク (ビルマ語)
要旨本記事では、反クーデターの抵抗を続けるために、ミャンマー全土で何千人もの人々によって行われたサイレントストライキについて主に紹介している。全国規模のサイレントストライキは、軍に対する抵抗の最新の行動であり、ミャンマーの人々の最も大きな叫びとなった。
民主主義重視が意味することとは?
要旨米国の国際的パワーが低下する中、バイデン政権が民主主義重視に舵を切ってから内在する問題を分析する。著者は、バイデン政権の「中間層のための外交(foreign policy for the middle class)」が内包している問題、民主主義アジェンダが政治利用される可能性、さらにアフガニスタンからの米軍の撤退がもたらした信頼性の悪化などに言及し、今後インド太平洋における民主主義擁護の重要性に言及する。
ジョン・ミアシャイマー なぜ西側諸国はウクライナ危機の主たる責任を負っているのか(ビルマ語)
要旨エコノミスト誌に掲載された、「ジョン・ミアシャイマー なぜ西側諸国はウクライナ危機の主たる責任を負っているのか」のミャンマー語訳。
インターネットの遮断と表現の自由
要旨インターネットは情報の源であり、それにアクセスすることで老若男女を問わず、世界中の大多数の人々が言論の自由を享受できる。しかし世界の一部の地域では、住民がインターネットの遮断により苦しめられている。2021年2月1日のクーデターをきっかけに、ミャンマーは全国的なインターネットの停止に見舞われた。著者は、インターネットの自由を維持することは民主主義を獲得するために重要であり、更にテクノロジーは自由な経済・政治的選択を可能にしてくれると主張する。インターネットへのアクセス制限は、表現の自由、民主的プロセスのみならず国家の経済問題にも悪影響を与えかねないことを考慮した際、独裁者はこの問題について真剣に検討するべきだと著者は述べている。
総選挙後における岸田首相の重責 −国内と世界政治における民主主義の推進
要旨2021年10月31日の総選挙では自民党が261議席を確保し、絶対安定多数を維持した。そのような中、著者は、絶対安定多数にある岸田政権が取り組むべき課題として、国内政治における民主主義の回復、および世界政治における民主主義促進のための現実的な外交政策実施の二つを指摘する。国内的には、森友・加計問題や桜を見る会を巡るスキャンダルなど、「報道の自由」に関する問題を改善する必要性を指摘している。また、国際的には岸田政権が「消極的な現実主義」から「現実的な積極的平和主義」に転じることで、国内政治と国際政治の双方において民主主義に貢献する可能性があると論じる。ひいては、これが国際社会における日本の威信の向上に繋がる可能性にも言及している。
カンボジアの「ウィン・ウィン政策」は危機的状況にあるミャンマーにも有効か?(ビルマ語)
要旨この論文では、フン・セン首相とミャンマーの現軍事政権との関係の中で、カンボジアの「ウィン・ウィン政策」を関連付けている。