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2024年12月10日に、法学研究科の中西優美子教授が執筆した論文「ドイツ連邦憲法裁判所による欧州議会と阻止条項の捉え方」が『自治研究』に掲載されました。本論文では、2024年2月6日にドイツ連邦憲法裁判所(以下、憲法裁判所)が、欧州議会による阻止条項の導入を義務付ける措置を採択したことを受け、憲法裁判所が欧州議会の発展をどのように認識し、その理解を変化させてきたかについて論じています。中西教授は判決の事実概要および意義を説明した上で、憲法裁判所が初めて欧州議会を民主的正統性がある機関として認めたことを指摘しました。そして、欧州議会が統治に関与するという観点から、その断片化を防ぐために阻止条項の導入が適切であると判断された点に注目しました。また、本判決は憲法裁判所の欧州議会に対する認識が、その実質に即した形でアップデートされたことを示すものであると論じています。
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