「フォーラム2000 -民主的な世界秩序に向けて」での議論 [in English]
法学研究科の市原麻衣子教授は2023年10月16日、フォーラム2000が主催した国際会議「フォーラム2000 -民主的な世界秩序に向けて」において開催されたパネル、「ウクライナにおける戦争とその世界的影響」に登壇しました。このパネルでは、ロシアのウクライナ侵攻の影響が全世界に広がり、新しい国際秩序を求める動きが顕在化している中で、今後世界で何が起こるのか、民主主義国間の協力や国連の在り方等に関する議論が行われました。市原教授は、日本をはじめとするアジアにおける前向きな要素として、ウクライナを放棄することはロシアのような修正主義的権威主義国による現状変更を容認することになるため、ウクライナを手放すことはできないという認識が共有されている点を挙げました。その一方で懸念される要素として、民主主義対権威主義という枠組みがグローバル・サウスからイデオロギー戦争のように受け取られたと指摘しました。そして国際社会においてリベラルな言説を維持しつつ、グローバル・サウスを含む他の国々と良好な協力関係を構築していく方途について考える必要があると論じました。