平和構築の理論と政策に対するマイクロ・エビデンス [in English]
出版日2022年11月30日
書誌名Springer
著者名大林一広ほか
要旨 2022年11月30日に、一橋大学大学院法学研究科教授の大林一広教授が分担執筆した著書『平和構築の理論と政策に対するマイクロ・エビデンス』がシュプリンガー・ネイチャーで公開されました。本書籍では、複数の研究者がマイクロ・エビデンスに基づき、また内戦と市民の規範や価値などの要素も取り入れ、紛争後の平和構築の理論と政策に対する考察を行っています。大林教授が共著者と分担執筆した章では、パキスタン北西部地域における戦争による暴力とリスクや時間の選好、そして紛争後の社会政治組織への参加の関係を調査しました。戦争による暴力は被害者のリスク回避の傾向を高め、社会的活動に影響を与えることが研究結果から明らかになりました。一方で、地元の組織が安全網として機能する場合、この影響は軽減されることがわかりました。