国際秩序に背を向けた民主主義 -世界関与への矜持と戦略を取り戻せるか

法学研究科の市原麻衣子教授が参加した座談会の内容をもとに執筆された論考、「国際秩序に背を向けた民主主義 ―世界関与への矜持と戦略を取り戻せるか」が『外交』から2024年1月31日に出版されました。この論考は、欧米諸国において分断と対立の政治が常態化する中、ウクライナ支援の継続、戦争における情報戦、世界の「民主主義」が直面する課題、中国との対立などについて、私たちはどのような方向性を見極めるべきなのかについて議論しています。市原教授は、米国は覇権国としての要件を維持できていないとした上で、ウクライナ情勢の見通しと合わせて、米国の存在意義を再考し、それに合わせて外交・安全保障政策を再構築する必要があると述べました。また、中国とロシアがマスメディアに関する協力協定に調印したことに言及し、偽情報への対策は、国際協力のもとで実施すべきであると述べました。最後に日本外交への期待として、アジアにおける自由の維持・確立に積極的に取り組む必要があると強調しました。

 

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