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2024年7月に、生貝直人教授(法学研究科)が執筆した「EUのAI規制枠組み―AI規制論の生成AI前後」が『法とコンピュータ』42号に掲載されました。本研究では、各国で議論が進むAI規制論の焦点となるリスクは、生成AIの急速な影響力の拡大が生じる前後で変化していると論じています。EUのAI・デジタルサービス法の相互補完関係を踏まえ、日本におけるAI規制論の論点として、生成AI以前からあるAIシステムリスクと生成AIがもたらす情報環境へのリスクの対応は手法や対象も大きく異なるため、AI提供者自身によるリスク評価と軽減を枠づける法の在り方を検討する必要があると指摘しています。生成AIによる偽・誤情報リスクに対しては、情報を生成するAIと情報が流通するプラットフォーム両方の対応を行う必要があると論じています。