「将棋中『鼻出しマスク』で処分は適法、棋士の訴えを退ける 東京地裁」へのコメント
2024年10月18日に朝日新聞の記事、「将棋中『鼻出しマスク』で処分は適法、棋士の訴えを退ける 東京地裁」に対する法学研究科の市原麻衣子教授のコメントが公開されました。この記事は、将棋の対局中にマスクを適切に着けなかったことで反則負けとなり、3カ月間の対局停止処分を受けたのは不当として、日浦市郎八段が日本将棋連盟に損害賠償などを求めた訴訟で、東京地裁が請求を退ける判決を言い渡したことに関する内容です。市原教授は、当時日本将棋連盟がマスク着用を義務付けていたものの、根拠となる政府の方針はあくまでマスク着用の「推奨」にとどまり、法的義務ではなかった点を指摘しました。その上で、義務化されていなかった行為を法的義務であるかのように扱い、制裁を加えることは、市民の自由を過剰に制限する恐れがあるとコメントしました。
https://www.asahi.com/articles/ASSBL143XSBLUTIL00DM.html