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2024年10月に、法学研究科の中西優美子教授が執筆した論文、「EUの気候変動対策と法」が『ジュリスト』に掲載されました。本論文は特集2「EUの気候変動対策がもたらすインパクト」の中に位置づけられており、本特集では、EU環境政策の動向について解説するとともに、主要な施策の内容とそれが企業活動等に与える具体的な影響について検討しています。中西教授は、欧州グリーンディール、Fit for 55、サーキュラーエコノミー行動計画等の様々な戦略的文書が落とし込まれる具体的な措置を法的観点から分析しています。分析を通じて、EUの気候変動政策は、気候変動緩和措置だけではなく様々な政策領域と結びついており、個々の企業のみならず産業全体に大きなインパクトを与えるものとなっていると指摘しました。さらに、EUの措置が他の国に先駆けて基準を設定したり規範を創設したりするために「ブリュッセル効果」と呼ばれるEUによる国際基準設定化がみられることについても言及しました。