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2024年12月に、法学研究科の但見亮教授が執筆した論説「『台湾独立派懲罰意見』と『民主』」が『一橋法学』第23巻第3号に掲載されました。但見教授は、台湾総統就任演説の前後に展開された「台湾」に対する「法律戦」に着目し、特に「『台湾』頑固分子の国家分裂・国家分裂煽動犯罪を法により懲罰することに関する意見」に焦点を当てて論じています。本稿は、まず「意見」の規定を概観し、その内容を詳細に検討するとともに、「意見」の解釈を決定づける関連文書や政策等を含めた構造的分析を行うことで、「意見」の目的、意義そして機能と効果を明確に捉えることを目的としています。また、「新時代」における台湾、さらには国際社会における「法律戦」の新局面、とりわけ「習近平法治思想」がもたらす変化について考察し、それが台湾、日本そして世界に与える影響を検討しています。最後に但見教授は、台湾及び「外部勢力」を含む市民社会が、中国(大陸)の人々と対話を重ねる中で、「民主」の在り方を相互に問い直し、より良い「民主」を模索することの重要性を強調しています。
https://www.law.hit-u.ac.jp/research/publication/list/publication23/