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法学研究科の市原麻衣子教授が執筆した論文、“Japan’s United Nations Policy Through the Lens of Human Rights Diplomacy”がJapan in an Era of Geopolitics: A New Foreign and Security Policy Directionに掲載され、Konrad Adenauer Stiftungから出版されました。本論文で、市原教授は、日本の人権外交に見る変遷を、人権規範が果たす役割の変化を軸に分析し、国連の場で展開される人権外交に焦点を当てて論じています。市原教授は、日本の国連政策における人権擁護は長きにわたり普遍主義としての位置づけにも実質的支援内容にも弱さが目立つものであったと述べました。しかし、2010年代以降、人権外交がこれまで以上に活発化し、中国とロシアが人権規範に関するカウンターナラティブを形成する中、人権外交の舞台は国連よりもミニラテラルな多国間枠組みに移行していったと論じました。最後に、市原教授は、日本が自由主義的価値を維持するナラティブ形成に積極的に関与すること、国内外で自由権の推進を積極化する必要があることを強調しました。
https://www.kas.de/en/web/japan/single-title/-/content/japan-in-an-era-of-geopolitics-2