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2024年8月9日に、法学研究科の市原麻衣子教授へのインタビューをもとに執筆された記事、「人権を守ることが平和につながる 平和と人権をリンクさせ労働組合運動の重要性の再認識を」が情報産業労働組合連合会による『働く人たちのための情報労連リポート』の「特集 世界の戦争/紛争と日本の平和運動 知ることで平和への思いが変わる」に掲載されました。本記事で市原教授は、労働組合の平和運動が戦後日本においてどのような役割を果たしてきたのか、平和運動を現代に合わせてどのように再構築できるのかについて、人権の観点から論じています。まず市原教授は、戦後日本における自由主義概念の変遷について説明しました。そして、日本政府は他国で起きる人権侵害に対して行動を起こすことに消極的であるとした上で、労働組合は人権や民主主義の分野で市民社会の大きなアクターとして重要な役割を果たしてきたと評価しました。今後は、他国の労働組合を通じた他国社会への働きかけを強めるとともに、社会の分断を防ぐ取り組みにも期待していると述べました。また、平和と人権の概念をリンクさせる重要性を指摘し、労働組合がこれからも人権と平和を守る運動を展開してほしいと結びました。