「ジャニーズ事務所に記者会見やり直し要請 当事者の会、リスト問題で」へのコメント
2023年10月9日に朝日新聞の記事、「ジャニーズ事務所に記者会見やり直し要請 当事者の会、リスト問題で」に対する法学研究科の市原麻衣子教授のコメントが公開されました。この記事は、特定の記者を指名しないための「NG」リストが作られていたため、「ジャニーズ性加害問題当事者の会」が、ジャニーズ事務所による記者会見のやり直しを求める要請文を発表したことに関する内容です。市原教授は、10月2日の会見には、記者リスト問題以外にもいくつかの違和感があることを指摘しました。第一に、社会貢献事業を担ってきた会社の名前を使おうという発想に、ジャニーズ事務所の組織的な性犯罪に対する反省が欠如しているという点、第二に、ジャニー喜多川氏によるレイプを可能にしていた組織の責任に対する理解が欠如しているという点を挙げました。その上で、内部にいる所属タレントがジャニーズ事務所の今後を決めている状態では、被害者が加害システムにのみ込まれない組織を作るという真の意味での解決に繋がらないとコメントしました。