「サンデル教授が指摘する「議論の危機」 分断や無力感を超えるには」へのコメント
2023年10月3日に出版された朝日新聞の記事、「サンデル教授が指摘する「議論の危機」 分断や無力感を超えるには」に対する法学研究科の市原麻衣子教授のコメントが公開されました。この記事は、民主的議論を阻害する要因の一つに能力主義があるというサンデル教授指摘に関するものであり、日本では欧米ほど政治が分極化していないものの市民の無力感があり、それをどのように克服すべきかについて伝えています。市原教授は、日本で今も議論が発生しにくい理由として、非政治性を求める傾向及び同調圧力などの影響が大きいと指摘しました。そして、こうした障壁を克服したうえで、能力主義が社会構造をいかに固定化させるかという問題について考える必要があるとコメントしました。