「インドの「民主主義の危機」に歯止め モディ首相3期目の行方を解説」へのコメント
2024年6月29日に朝日新聞の記事、「インドの「民主主義の危機」に歯止め モディ首相3期目の行方を解説」に対する法学研究科の市原麻衣子教授のコメントが公開されました。この記事は、モディ首相率いる与党インド人民党が総選挙で勝利したものの、同党の議席が単独半数を割った背景とインドの民主主義の行方に関する内容です。市原教授は、今回の選挙結果がインドの民主主義の危機を止めたと断言するのは早計であると指摘しています。第一に、有権者の投票行動は主に生活に関わる問題によるもので、民主主義の後退を食い止めようという意図がどの程度あったのかは不明であるということ、第二に、選挙結果が実際に民主主義の後退を食い止める機能をどれだけ有しているかは未知数であり、今後の展開を見る必要があるとコメントしました。