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2024年6月に、法学研究科の大林一広教授の共著論文、“Wartime service provision and post-conflict state legitimacy: Perception-based foundation of sustainable development in Northwestern Pakistan”がWorld Development Perspectives誌に掲載されました。本論文では、パキスタンの北西部部族地域におけるアンケート調査を通じて、戦時中の政治主体と市民との相互作用の結果、国家の正統性がどのようにまたなぜ上昇し、低下するのかを探求しています。実証的分析により、戦時中のサービス提供は、国家の正当性に対する民間人の認識に関して、紛争後の持続可能な発展と関連していることが明らかになりました。さらに国家の正統性は、紛争後の持続可能な発展に必要な政治的安定と国民的集団性において重要な役割を担っていると説明しました。最後に、紛争後の復興は、開発イニシアティブが合法的で持続可能なものとなるよう現地の人々の経験を考慮する必要があると強調しました。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2452292924000316