「「外国法であって外国法でない」 EUのAI法が世界に与える影響」でのインタビュー

2023年12月10日に朝日新聞の記事、「「外国法であって外国法でない」EUのAI法が世界に与える影響」に関して、法学研究科の生貝直人教授のインタビューが公開されました。この記事は、欧州連合(EU)が世界で初めて人工知能(AI)を包括的に規制するAI法案に合意したことで、法律施行に伴い世界にどのような影響があるのかに関する内容です。生貝教授は、EUが新たに合意したAI法は、生成AIを含む広範なAI利用を初めて規制する法律であり、デジタル空間だけでなく、AIを使ったリアル空間の様々な製品やサービスに影響を与えることになるだろうと述べました。今回先進的なAI法をまとめることができたのは、リスクの大きさに合わせて規制の形を柔軟に変える「リスクベース」の手法をとったことが大きいとした上で、今後具体的な問題にいかに対処し、実効性を発揮できるかが課題になると指摘しました。最後に、各国が共通の課題を抱える中で、米国も法令による一定の規律をかけてAIのリスク対応を進める方向にあり、日本もある程度の法的枠組みを設けることを前提に、制度の議論を進めるべきときではないかと話しました。

https://www.asahi.com/articles/ASRD96KVHRD5UHBI01P.html